メッシュワーク【新年のご挨拶】
謹んで新春のお慶びを申し上げます。 合同会社メッシュワーク共同代表の比嘉夏子です。
河口湖からの富士山(比嘉撮影)
お陰様で私たちメッシュワークは、この冬で創業から丸4年を数え、今春にはいよいよ5年目という節目を迎えようとしています。
思えば、独自の論理と時間が流れる学術の世界から、予測不能な熱量に満ちたビジネスの現場へと飛び込んだ4年前、私は文字通り「右も左もわからない」状況でした。今日まで活動を継続し、小さくとも着実な歩みを進めることができましたのは、未熟な私たちの試みを温かく見守り、支えてくださった皆様の存在があったからこそです。この場を借りて、改めて心より深く御礼申し上げます。
昨年は有難いことに、多方面からご相談やご依頼をいただく機会が増え、私たちもひとつひとつの現場に必死で、かつ全身全霊で向き合って参りました。そうした濃密な実践を経て、5年目を目前にした今、手探りで道を切り拓いてきた模索の時期を、よりしなやかな確信へと変え、社会に寄与していきたいという想いを新たにしています。
私たちが目指すのは、単なる知見の提供ではありません。社会の動的な仕組みのなかに「人類学」という智恵を深く浸透させ、多くの組織や現場で人類学者がその価値を存分に発揮できる土壌を耕すこと。メッシュワークは、国内におけるフロントランナーとして、未だ十分には整っていないその道を、楽しみながら切り拓いていく存在でありたいと考えています。
心強いことに、私たちの活動に加わってくれる仲間も着実に増えています。現在は、意欲溢れる院生やポスドク、研究員など、多様なバックグラウンドを持つ人類学徒たちがプロジェクトに参画してくれるようになりました。彼らの柔軟で鋭利な好奇心は、私自身にとっても大きな刺激であり、日々「人類学の可能性」を教わるような、瑞々しい喜びと共に歩んでいます。
また、最近では「メッシュワークのファンです」と温かな声を掛けていただく機会も増えました。私たちが取り組んでいるのは、たんに便利なプロダクトや効率的なサービスのように、即効性のある明快な形を結ぶものではありません。むしろ、現場に流れる微細なリズムや温度感を察知し、適切に可視化させ、プロダクトやサービス、組織などの創り手が世界を眺めるまなざしそのものを変容させていくような、地道な仕事です。それでも強く応援してくださる方々がいらっしゃるのは、私たちのアウトプットそのもの以上に、そこに至るプロセスや背景にある思想、あるいは社会と向き合う「態度」のようなものに、共鳴してくださっているからではないかと、勝手ながらも意を強くしております。
その信頼に応えられるよう、これからも私たちは自らも柔軟に変化し続けながら、真摯に、けれど軽やかに、社会という複雑な網の目に対峙していきたいと考えています。
本年が皆様にとって、ささやかであれ豊かな気づきに満ちた一年となりますように。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
2026年 新春
合同会社メッシュワーク
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