人類学の視点を取り入れた未来洞察プログラム「Living Futures」の提供を開始
人々の行動や感情から未来を読み解く、人類学の視点から生まれた新しい未来洞察プログラム「Living Futures」をご紹介します。
弊社メッシュワークは、株式会社日本総合研究所とともに、未来洞察の新プログラム「Living Futures(リビング・フューチャーズ)」を開発し、提供を開始しました。
本プログラムは、新たなテクノロジーが人間や社会に与える影響を、人類学の視点から捉える未来洞察の拡張的な手法です。新製品やサービスの開発において、生活者の行動や感情に根差した、より魅力的な機能設計やデザインの実現を目的としています。
開発の背景
スマートフォンやAIのような新たなテクノロジーは、私たちの行動様式を大きく変えることがあります。そのような技術を開発するにあたり、今日では、人間の行動や感情に起こりうる変化に自覚的であることが求められています。
これまでの未来洞察は、テクノロジーの動向や社会変化の兆しを整理し、今後の社会構造やシナリオを描くアプローチを採用してきました。一方、このような手法では人々が未来の社会の中でどのような生活を送り、どのような感情や価値観を抱くのかといった「生活者のリアリティ」までは十分に捉えきれない場合もあります。
Living Futuresは、未来洞察の視点に、人類学が培ってきた「人間の行動や感情を文化や社会の文脈の中で読み解く視点」を組み合わせることで、テクノロジーが人間や社会に与える影響をより丁寧に捉えることを可能にします。
プログラムの概要
ステップ① テーマとなるテクノロジーを選定し、「大きな問い」を立てる
「家庭用AIロボットが家庭に導入されたとき、家族内の役割意識はどのように変化するのか。」「自動運転が普及した社会では、人間にとっての「移動」という体験はどのような意味を持つものになるのか。」
ステップ② 未来を洞察し、象徴的なシーンや登場人物 (小さな社会)を探索する
新しいテクノロジーによって人々の行動や生活、社会のあり方がどのように変化し得るのかというインパクトを見立てながら、舞台となる「家庭」「職場」「病院の診察室」などでの日常的なシーンや登場人物を設定します。
ステップ③ 未来の生活のワンシーンを、複数人で演じてみる
設定した未来の登場人物になりきり、対話や振る舞いを即興的に演じます。演じてみて初めて感じる「戸惑い」や「ためらい」、とっさに口をついて出る「言葉」などから見えてくる、行動や感情の動き、役割の変化といった人間らしい反応について、人類学の視点で丁寧に観察し記述していきます。
ステップ④ 新たな人間像・社会の変容(未来観)を解像度高く捉える
演じる過程で現れた感情や関係性、行動の変化を丁寧に分析し、未来社会における人間やコミュニティのあり方として整理することで、将来の社会実装における論点や前提条件を導き出します。
期待できる効果
本プログラムを通じて、テクノロジーの開発・活用における思考の偏りに自覚的になり、ユーザーの行動や感情を「自分ごと」として捉えることで、他者理解の視点を深めることを目指します。こうした気づきをもとに、開発者と生活者の乖離を防ぎ、人々の行動や感情に根差した、より魅力的で社会に定着しやすい機能設計やデザインを実現させることが期待できます。
なお、本プログラムを試験的に導入した企業や大学の参加者からは、「自分の研究が他者や社会にどのように役立つのかを考える手がかりになった」「従来のエンジニアリングや機能論では見落とされがちな、人間や社会の視点を補完できた」「自社技術としては受け入れられなかった、他社の類似技術が普及した理由を理解するヒントが得られそう」などのご意見をいただいています。
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